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血壓の電氣的描寫方法に就て
著者: 長尾透1
所属機関: 1千葉大學醫學部田坂内科教室
ページ範囲:P.95 - P.96
文献購入ページに移動しかしその描寫にあたつては,一般に光學的に振動板にはりつけた小鏡に光をあてゝ,印畫紙上に光點の動きを描寫するものが多いので,臨床上被檢者と描寫裝置を接近させる必要があり,又光學的に倍率を高めるには,振動板と印畫紙の距離をはなさねばならず,そのため光源を強くしなければならぬ等缺點が多い。この缺點をのぞくため振動板の動きを電氣的に大きくしようとする方法が考えられ,光電管,炭素粒,周波數變調,Resistance wirestraingage manometer等を用いた描寫法がある。本邦に於ては京大第三内科の多方面に亘る脈波の研究のほか,新潟生理學教室,東大生理學教室,東大美甘内科等が炭素粒を用いたマノメーターを使つて描寫しているに過ぎない。
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