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報告
内臟神經の中樞端刺激による血壓下降について
著者: 錢場武彦1 西田芳郞1
所属機関: 1廣島醫科大學生理學教室
ページ範囲:P.230 - P.233
文献購入ページに移動今内臟神經の中枢端を電氣的に刺激する時は,一般に血壓上昇を來す事は古くから知られて居る2)8)11)が,時には血壓下降を見る場合がある。この血壓下降に就ては,Knoll10)が初めて記載し,Auer & Mertzer1)が確認し,Burton-Opitz3)4)が,その末梢性要因を追及して否定的結果を得て居る以外には成績がない。内臟神經の中枢端刺激が或は血壓の上昇を來し,或は下降を生ずべき條件は尚不明である。自分らは呼吸との關係に於て之れを追及して若干の成績を得たので報告する。
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