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論述
抗ヒスタミン劑の藥理—その化學構造と作用を中心として
著者: 小林龍男1
所属機関: 1千葉大學醫學部 藥理學教室
ページ範囲:P.251 - P.259
文献購入ページに移動 Phenoxyethylamineの誘導體929Fが摘出組織ばかりでなく生體内においてもHistamine(Hと略記)の作用に拮抗することを見出したのがきつかけとなつて,Fourneau et Bovet5)らによつて種々の抗adrenaline劑の中から,或る種のaminoetherが著明な抗H作用をもつことを知りその後各方面での研究によつて今日の抗H劑にまで發展したのである。
實際に抗H劑は實驗的にHの氣道吸入を行つた場合のモルモットの氣管支痙攣,Hによるモルモツト摘出腸管の収縮,ヒトの皮内にHを注射した場合に生ずる紅色丘疹,犬,猫などのHによる血壓降下などに對して著明な拮抗作用を示す事が知られている。
實際に抗H劑は實驗的にHの氣道吸入を行つた場合のモルモットの氣管支痙攣,Hによるモルモツト摘出腸管の収縮,ヒトの皮内にHを注射した場合に生ずる紅色丘疹,犬,猫などのHによる血壓降下などに對して著明な拮抗作用を示す事が知られている。
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