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特集 分子進化
糖脂質からみた動物進化
著者: 杉田陸海1 堀太郎1
所属機関: 1滋賀大学教育学部化学教室
ページ範囲:P.32 - P.40
文献購入ページに移動一方,スフィンゴ糖脂質は主として動物に分布し,活性部位と目されるオリゴ糖鎖の構造は動物の進化に伴って驚くほどの違いを示している。糖種だけに限っても,先口動物の軟体動物(二枚貝)ではマンノース,キシロース,グルクロン酸および種々の0-メチル糖が,また上位の節足動物(昆虫類)にもマンノースやグルクロン酸が共通して存在するが,これが後口動物の棘皮動物や脊椎動物になると0-メチル糖はもちろん,マンノースやキシロースも見られなくなるうえ,ウロン酸に代わってシアル酸が出現してくる。
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