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解説
神経心理学よりみる「運動発現」の構造
著者: 山鳥重1 森悦朗1
所属機関: 1兵庫県立姫路循環器病センター神経内科
ページ範囲:P.66 - P.72
文献購入ページに移動 「運動」は多くのレベルを含む。鞭毛の屈曲も,消化管の蠕動も,表情の変化もすべては運動である。しかし,これでは問題が拡散して整理がつかないので,ここでは個体が環境との関係において引き起こす,まとまりある動きだけを「運動」と考えることにする。動物一般はさておき,ヒトにおいてはこの種の「運動」はどのようにして開始され,制御されるのであろうか? このような問題に取り組むには多くの方法があろうが,今回はひとつの立場として,臨床神経心理学的立場から,この困難な,しかし魅力ある問題を考えてみたい。
現在までに記載されてきた行動神経学的症候群は相当な数に昇るが,その中から意図的で自由な運動発現の障害に関するものを拾い,整理してみると,二つの症状群に分類することが可能である。
現在までに記載されてきた行動神経学的症候群は相当な数に昇るが,その中から意図的で自由な運動発現の障害に関するものを拾い,整理してみると,二つの症状群に分類することが可能である。
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