文献詳細
特集 大脳/神経科学からのアプローチ
文献概要
「個々のニューロンの素子としての働きを,そしてニューロン間相互の結合様式を分析し,このレベルでの知識をもとにして,いくつかのニューロンの作る回路の働きを,さらに多くの回路をサブシステムとする大きな系の働きを再現すべく総合していこうとする方向………」(ニューロンの生理学1))。
この「ニューロンから脳へ」2)という理解の方向は,今世紀後半の多くの脳研究者がめざしている方向である。実際,ニューロン(細胞)レベルでの知識をもとにして,複雑な内部構造を有する脳の機能を解明しようとするアプローチは,脳の各部における機能が,多種類に分化したニューロン間の正確な連絡(配線)に基づいていることなどの基本的な知識をもたらし,この方向での脳研究は,徐々にではあるが満実な進歩をとげている。
この「ニューロンから脳へ」2)という理解の方向は,今世紀後半の多くの脳研究者がめざしている方向である。実際,ニューロン(細胞)レベルでの知識をもとにして,複雑な内部構造を有する脳の機能を解明しようとするアプローチは,脳の各部における機能が,多種類に分化したニューロン間の正確な連絡(配線)に基づいていることなどの基本的な知識をもたらし,この方向での脳研究は,徐々にではあるが満実な進歩をとげている。
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