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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻2号

1989年04月発行

文献概要

特集 大脳/神経科学からのアプローチ

大脳のメモリーニューロン

著者: 宮下保司1

所属機関: 1東京大学医学部第一生理学教室

ページ範囲:P.121 - P.126

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 ヒトの記憶はほとんど無限の容量を持っている。連想をたどって瞬時に過去の経験を読み出すことができる。しかしきわめて忘れっぽいこともまた事実である。これらはわれわれが日常生活の中で繰り返し経験していることであり,また番地(address)貯蔵方式の現在のコンピュータ記憶には及びもつかない能力でもある。では記憶は脳の1010以上ものニューロンのどれにどのようにして蓄えられるのだろうか?そしてメモリーニューロンのどのような性質によって連想が可能になるのだろうか?ここではとくに図形についての視覚記憶を例にとって最近の知見を紹介しよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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