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特集 大脳/神経科学からのアプローチ
大脳のメモリーニューロン
著者: 宮下保司1
所属機関: 1東京大学医学部第一生理学教室
ページ範囲:P.121 - P.126
文献購入ページに移動 ヒトの記憶はほとんど無限の容量を持っている。連想をたどって瞬時に過去の経験を読み出すことができる。しかしきわめて忘れっぽいこともまた事実である。これらはわれわれが日常生活の中で繰り返し経験していることであり,また番地(address)貯蔵方式の現在のコンピュータ記憶には及びもつかない能力でもある。では記憶は脳の1010以上ものニューロンのどれにどのようにして蓄えられるのだろうか?そしてメモリーニューロンのどのような性質によって連想が可能になるのだろうか?ここではとくに図形についての視覚記憶を例にとって最近の知見を紹介しよう。
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