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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻2号

1989年04月発行

話題 第18回北米神経科学会より

第12回谷口シンポジウム"Neural Programming"に出席して

著者: 彦坂興秀1

所属機関: 1生理学研究所

ページ範囲:P.156 - P.157

文献概要

 Neural Programmingとは何か。私たちの行動の多くが神経活動に基づいていることを疑う人はいないだろう。その行動の内容は,すでに学習され,反復されたものかもしれない。あるいは,あらたに創造されたものかもしれない。いずれにしても,その空間的時間的パターンは脳のなかに神経情報として蓄えられているに違いない。その実体を明らかにしようというのがこのシンポジウムの目標であった。これは運動制御のメカニズムであると同時に運動の記憶のメカニズムでもある。さらには,目的的行動全体をささえるメカニズムでもある。そして,システムとしての脳を研究するわれわれに残された最大の課題である。このシンポジウムで提起されたいくつかの問題を取り上げてみよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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