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特集 細胞骨格異常
細胞ガン化とトロポミオシン発現異常
著者: 松村文夫1 石川良樹1 山代茂子1
所属機関: 1State University of New JerseyRutgers University(Department of Molecular Biology and Biochemistry, Nelson Laboratory Busch Campus)
ページ範囲:P.172 - P.176
文献購入ページに移動トロポミオシンの細胞運動における役割は骨格筋ではわかっている。トロポミオシンはCa2+結合蛋白であるトロポニンと複合体を作り,Ca2+のある,なしでアクチン・ミオシン間の相互作用を調節し,筋肉の収縮・弛緩を制御している。一方,非筋細胞では,いまだにトロポニン様蛋白が同定されていないこともあって,はっきりわかっていない。螢光抗体法で培養細胞におけるトロポミオシンの局在を調べると,構造的に比較的安定なストレスファイバーに存在し,運動性の高いRuffling membrancやmicrospikeには存在していないことが示唆されている1)。
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