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連載講座 チャネル研究の新展開
電位依存性Caチャネル
著者: 吉岡亨1
所属機関: 1早稲田大学人間科学部
ページ範囲:P.217 - P.225
文献購入ページに移動このようにCaイオンは優れた情報伝達物質であるが,これが細胞内ストアや細胞外からCaチャネルを通して一瞬のうちに細胞質へ供給可能な体制になっているということは,神経伝達物質の遊離や,ホルモン分泌といった時間的に速い現象を引き起こす際に,他のメッセンジャー(たとえばcAMP)と比較して圧倒的に有利な条件を備えているものといえよう。そこでこの小論ではCaチャネルのうち,膜電位依存性にその開閉が制御されているCaチャネルに焦点を絞り,その研究の現状,そして今後に残された問題点などを概観してみたい。なお筆者の能力の関係上話題はもっぱら神経系のCaチャネルに偏ることをご了解頂きたい。
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