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特集 研究室で役に立つ新しい試薬 基礎試薬(一般実験試薬) バッファー
バッファー(緩衝剤)(総論)
著者: 藤田道也1
所属機関: 1浜松医科大学生化学第二講座
ページ範囲:P.266 - P.268
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バッファー(緩衝剤)とは衝撃(この場合急速な水素イオンの発生または消失による水素イオン濃度の変化)を緩和する試薬である。
一般に共役酸・塩基(HAとA)の間には以下の関係が成り立つ。
HA⇒H++A-
Ka=(H+)(A-)/(HA)
pH=pKa+log[(A-)/(HA)]
最後の式をHenderson-Hasselbalchの式という。また,上では酸の解離を考え,その定数をKaとしたが,同様に塩基の解離を考え,その定数をKbとすると,両者のあいだにはKa・Kb=KwすなわちpKa+pKb=14の関係がある。しかし,一般にはKaだけで議論ができる。
バッファー(緩衝剤)とは衝撃(この場合急速な水素イオンの発生または消失による水素イオン濃度の変化)を緩和する試薬である。
一般に共役酸・塩基(HAとA)の間には以下の関係が成り立つ。
HA⇒H++A-
Ka=(H+)(A-)/(HA)
pH=pKa+log[(A-)/(HA)]
最後の式をHenderson-Hasselbalchの式という。また,上では酸の解離を考え,その定数をKaとしたが,同様に塩基の解離を考え,その定数をKbとすると,両者のあいだにはKa・Kb=KwすなわちpKa+pKb=14の関係がある。しかし,一般にはKaだけで議論ができる。
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