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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

文献概要

特集 研究室で役に立つ新しい試薬 基礎試薬(一般実験試薬) バッファー

バッファー(緩衝剤)(総論)

著者: 藤田道也1

所属機関: 1浜松医科大学生化学第二講座

ページ範囲:P.266 - P.268

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 ■基本
 バッファー(緩衝剤)とは衝撃(この場合急速な水素イオンの発生または消失による水素イオン濃度の変化)を緩和する試薬である。
 一般に共役酸・塩基(HAとA)の間には以下の関係が成り立つ。
  HA⇒H++A-
  Ka=(H+)(A-)/(HA)
  pH=pKa+log[(A-)/(HA)]
 最後の式をHenderson-Hasselbalchの式という。また,上では酸の解離を考え,その定数をKaとしたが,同様に塩基の解離を考え,その定数をKbとすると,両者のあいだにはKa・Kb=KwすなわちpKa+pKb=14の関係がある。しかし,一般にはKaだけで議論ができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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