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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

文献概要

特集 研究室で役に立つ新しい試薬 蛋白質,その他修飾試薬 SH試薬

SH試薬(各論)

著者: 山本啓一1

所属機関: 1放送大学教養学部

ページ範囲:P.289 - P.290

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 2-ニトロ-5-チオシアナト安息香酸〔2-Nitro-5-Thiocyanatobenzoic acid,NTCB〕
 この試薬はシステイン残基のSH基と特異的に反応しそのN末端側をかなり効率よく切断する。タンパク質中のシステイン残基数はあまり多くはないので大きなペプチド断片が得られ,一次構造の決定に役立つ。反応は図1のように進む。図1でわかるように生成したC末端側のペプチドのN末端はブロックされているので直接エドマン分解を行えないのが欠点である。ラネーニッケルを用いN末端を再生することも可能ではあるが1),条件が少々過酷すぎてペプチドへの適用には問題点が多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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