文献詳細
文献概要
特集 研究室で役に立つ新しい試薬 蛋白質,その他修飾試薬 光反応試薬
粗製筋および脳膜分画におけるPN 200-110(Ca拮抗薬)結合部位の同定
著者: 市田成志1
所属機関: 1近畿大学薬学部生物化学研究室
ページ範囲:P.300 - P.301
文献購入ページに移動 ■構造・特性
1)(+)PN 200-110(PN)は1,4-dihydropyridinc(DHP)誘導体の一つであり,その構造式を図1に示す。2)分子式はC19H21N3O5,分子量は371.4,黄色で結晶性粉末である。融点は166〜170℃,溶解性は25℃の時,水の場合0.01以下,エタノールは6.7,ポリエチレングリコールは0.9である。3)光に不安定である(nifedipineの場合,350〜500nmの波長により分解されやすいことが報告1)されており,PNの場合も同じと考えられる)。4)PNは電位依存性Caチャネル,とくにL-型のCaチャネルを選択的に抑制する。その作用はDHP誘導体中でもかなり強力で,また選択性も高い。
1)(+)PN 200-110(PN)は1,4-dihydropyridinc(DHP)誘導体の一つであり,その構造式を図1に示す。2)分子式はC19H21N3O5,分子量は371.4,黄色で結晶性粉末である。融点は166〜170℃,溶解性は25℃の時,水の場合0.01以下,エタノールは6.7,ポリエチレングリコールは0.9である。3)光に不安定である(nifedipineの場合,350〜500nmの波長により分解されやすいことが報告1)されており,PNの場合も同じと考えられる)。4)PNは電位依存性Caチャネル,とくにL-型のCaチャネルを選択的に抑制する。その作用はDHP誘導体中でもかなり強力で,また選択性も高い。
掲載誌情報