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特集 研究室で役に立つ新しい試薬 蛋白質,その他修飾試薬 ビオチン—アビジン試薬
核酸の検出
著者: 藤多和信1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1細菌学教室
ページ範囲:P.305 - P.305
文献購入ページに移動 ■ビオチン標識プローブの有用性
従来の放射性同位元素を用いた方法と比較して,ビオチン標識プローブ法1)は,①法的制限なく使えること,②廉価であること,③プローブを長期保存できること,④とくにin situハイブリダイゼーションに応用すると検出時間を大幅に短縮できる上,解像性に優れていることが長所である2)。最近,特定の染色体の核内局在の解明に応用した例が報告された3)。また,アビジンセルロースと組合せて,特異的に核酸やその結合蛋白質を分離することも可能である4)。SouthernおよびNorthernブロットハイブリダイゼーションでは32Pに匹敵する感度が得られている5)。
従来の放射性同位元素を用いた方法と比較して,ビオチン標識プローブ法1)は,①法的制限なく使えること,②廉価であること,③プローブを長期保存できること,④とくにin situハイブリダイゼーションに応用すると検出時間を大幅に短縮できる上,解像性に優れていることが長所である2)。最近,特定の染色体の核内局在の解明に応用した例が報告された3)。また,アビジンセルロースと組合せて,特異的に核酸やその結合蛋白質を分離することも可能である4)。SouthernおよびNorthernブロットハイブリダイゼーションでは32Pに匹敵する感度が得られている5)。
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