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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

文献概要

特集 研究室で役に立つ新しい試薬 蛋白質,その他修飾試薬 ビオチン—アビジン試薬

アビジン分子を直接利用する方法

著者: 徳永万喜洋1

所属機関: 1東京大学教養学部物理学教室

ページ範囲:P.308 - P.308

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 アビジン分子を標識として用いて,蛋白質の特定部位の位置を電子顕微鏡により直接決定することができる。SH基用にはIAA-biotin(N-iodoacetyl-N'-biotinylhe-xylene dlamine)を用いる方法1),ATP結合部位用には光反応性ビオチニル化ADPを用いる方法2)が,須藤らにより開発されている(須藤の総論参照)。アビジンは4×5.5×5.5nmの大きさ3)で電子顕微鏡による観察が容易であることと,ビオチンとアビジンの結合が非常に強いこととが,当方法を有用ならしめている。
 まず,修飾反応により蛋白質をビオチニル化する。これをアビジンと混ぜてアビジンを結合させ,電子顕微鏡で観察するという手順で行う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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