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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

特集 研究室で役に立つ新しい試薬

蛋白質,その他修飾試薬 蛋白質の架橋試薬

蛋白質の架橋試薬(総論)

著者: 石川榮治1

所属機関: 1宮崎医科大学生化学第一教室

ページ範囲:P.309 - P.312

文献概要

 蛋白質の架橋試薬として有用なものの条件は次のようなことが考えられる。反応性が高く,収率がよくなること,蛋白質の機能を損わないこと,架橋の度合をコントロールすることができることなどである。しかし,従来蛋白質の架橋試薬は蛋白質の構造と機能の関係を明らかにするための研究や蛋白質を疾患の診断,治療に利用するための研究など多くの目的に利用されてきたので,それぞれの目的に適した架橋試薬は異なるかもしれない。筆者は酵素分子と抗体分子を架橋することにより高感度酵素免疫測定法を開発してきたので,この経験に基づいて記述するが,その内容が他の目的のためには必ずしも適切でない可能性もある。こうした点に留意してお読み頂ければ幸いである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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