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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

文献概要

特集 研究室で役に立つ新しい試薬 蛋白質,その他修飾試薬 螢光ラベル試薬

フルオロベンゾフラザン(NBD-F,ABD-FおよびSBD-F)

著者: 今井一洋1

所属機関: 1東京大学医学部付属病院分院薬剤部

ページ範囲:P.318 - P.319

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 1.NBD-F1)
 ■構造および特性
 NBD-F(4-フルオロ-7-ニトロ-2,1,3-ベンゾナキサジァゾール)は,それ自身は無螢光であり,図1に示すように第一アミンおよび第二アミンと反応し螢光誘導体を与える。その螢光波長が530nm,ならびに励起波長が470nmと長波長であるため,生体試料などに共存する低波長の螢光(300〜400nm)を有する螢光物質の影響を受けにくく,アミン類の選択的で高感度な分析を可能にしている。NBD-Fはアセトニトリルに溶解し冷蔵庫に保存すると1週間は安定であるが,エタノールに溶解し,用いるときは1日しか活性がもたず,要時調製する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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