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特集 研究室で役に立つ新しい試薬 活性制御試薬 プロテインキナーゼ阻害剤
ゲニステイン
著者: 小河原宏1
所属機関: 1明治薬科大学第二生化学教室
ページ範囲:P.369 - P.369
文献購入ページに移動 ■特性および構造
ゲニステインはPseudomonas stutzei,Pseudomonas mendocia類縁のPseudomonas sp. YO-0170Jにより生産されるイソフラボンに属する物質である1)。それ以前にも放線菌Streptomyces roselus,Streptomyces xanthophaeusの代謝産物として得られている2)。もともとは豆科植物の成分であったものがこれら細菌の酵素により切断されて培養液中に遊離してきたとも考えられている。
化学構造は図1に示すとおりで,分子式C15H10O5,分子量270.23,融点297〜298℃の棒状の結晶形を示す。水に約200μg/mlと難溶であるが,メタノール,エタノール,ジメチルスルポキシドのような有機溶媒にはよく溶ける。稀アルカリには黄色を呈して溶ける。紫外部最大吸収を262.5nm(ε=138)を示す。
ゲニステインはPseudomonas stutzei,Pseudomonas mendocia類縁のPseudomonas sp. YO-0170Jにより生産されるイソフラボンに属する物質である1)。それ以前にも放線菌Streptomyces roselus,Streptomyces xanthophaeusの代謝産物として得られている2)。もともとは豆科植物の成分であったものがこれら細菌の酵素により切断されて培養液中に遊離してきたとも考えられている。
化学構造は図1に示すとおりで,分子式C15H10O5,分子量270.23,融点297〜298℃の棒状の結晶形を示す。水に約200μg/mlと難溶であるが,メタノール,エタノール,ジメチルスルポキシドのような有機溶媒にはよく溶ける。稀アルカリには黄色を呈して溶ける。紫外部最大吸収を262.5nm(ε=138)を示す。
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