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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

文献概要

特集 研究室で役に立つ新しい試薬 活性制御試薬 カルモデュリン拮抗薬

ナフタレンスルフォナマイド誘導体,他

著者: 石川智彦1 日高弘義1

所属機関: 1名古屋大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.374 - P.379

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 ■特性および構造
 W-7を始めとしたナフタレンスルフォナマイド誘導体は,筆者の日高により開発された化合物1)で,カルモデュリン拮抗薬としてもっとも系統的に合成され,研究が行われた化合物群である。
 ナフタレンスルフォナマイド誘導体は,Ca2+存在下でのみカルモデュリンと結合し,阻害作用を示す。これは,Ca2+結合により露出したカルモデュリンの疎水性部分にW-7などが結合するため2)で,W-7とその誘導体を用いて調べると,薬物の疎水性とカルモデュリンに対する親和性(結合性)には正の相関があることが判明している3)(図1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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