文献詳細
特集 研究室で役に立つ新しい試薬
活性制御試薬 カルモデュリン拮抗薬
文献概要
■特性および構造
W-7を始めとしたナフタレンスルフォナマイド誘導体は,筆者の日高により開発された化合物1)で,カルモデュリン拮抗薬としてもっとも系統的に合成され,研究が行われた化合物群である。
ナフタレンスルフォナマイド誘導体は,Ca2+存在下でのみカルモデュリンと結合し,阻害作用を示す。これは,Ca2+結合により露出したカルモデュリンの疎水性部分にW-7などが結合するため2)で,W-7とその誘導体を用いて調べると,薬物の疎水性とカルモデュリンに対する親和性(結合性)には正の相関があることが判明している3)(図1)。
W-7を始めとしたナフタレンスルフォナマイド誘導体は,筆者の日高により開発された化合物1)で,カルモデュリン拮抗薬としてもっとも系統的に合成され,研究が行われた化合物群である。
ナフタレンスルフォナマイド誘導体は,Ca2+存在下でのみカルモデュリンと結合し,阻害作用を示す。これは,Ca2+結合により露出したカルモデュリンの疎水性部分にW-7などが結合するため2)で,W-7とその誘導体を用いて調べると,薬物の疎水性とカルモデュリンに対する親和性(結合性)には正の相関があることが判明している3)(図1)。
掲載誌情報