文献詳細
特集 研究室で役に立つ新しい試薬
活性制御試薬 ホルボールエステル関連試薬
文献概要
■特性および構造
テレオシジンは1962年にTakashimaらによって放線菌Streptomyces mediocodicusより分離,精製された物質である1)。テレオシジンには分子量437のテレオシジンAと分子量451のテレオシジンBとがある。さらに,テレオシジンAは二つの異性体を持ち,テレオシジンBは四つの異性体を持つ(図1)。これらはトリプトファン,9員環のラクタム環,イソブロピル基とヒドロキシメチル基からなる共通骨格を持っている。メゼレインはDaphnemezereneumuの種子より分離,精製されたノン・ホルボールタイプのジテルペンで,分子量は654である(図1)2)。アプリシアトキシンは1975年にKatoらによってアメフラシ(Aplysia)の中腸腺から分離された物質で3),さらに1982年にMooreによってハワイの海藻の一種であるLyngbya majusculaから海水浴皮膚炎の原因物質として分離,精製された4)。アプリシアトキシンはアセトジェニック・フェノリック・ビスラクトンを基本骨格とし,結合するBr原子の数が0,1,2,3個と異なる化合物をそれぞれデブロモアプリシアトキシン,アプリシアトキシン,プロモアプリシアトキシン,ジブロモアプリシアトキシンと呼ぶ(図1)。
テレオシジンは1962年にTakashimaらによって放線菌Streptomyces mediocodicusより分離,精製された物質である1)。テレオシジンには分子量437のテレオシジンAと分子量451のテレオシジンBとがある。さらに,テレオシジンAは二つの異性体を持ち,テレオシジンBは四つの異性体を持つ(図1)。これらはトリプトファン,9員環のラクタム環,イソブロピル基とヒドロキシメチル基からなる共通骨格を持っている。メゼレインはDaphnemezereneumuの種子より分離,精製されたノン・ホルボールタイプのジテルペンで,分子量は654である(図1)2)。アプリシアトキシンは1975年にKatoらによってアメフラシ(Aplysia)の中腸腺から分離された物質で3),さらに1982年にMooreによってハワイの海藻の一種であるLyngbya majusculaから海水浴皮膚炎の原因物質として分離,精製された4)。アプリシアトキシンはアセトジェニック・フェノリック・ビスラクトンを基本骨格とし,結合するBr原子の数が0,1,2,3個と異なる化合物をそれぞれデブロモアプリシアトキシン,アプリシアトキシン,プロモアプリシアトキシン,ジブロモアプリシアトキシンと呼ぶ(図1)。
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