文献詳細
特集 研究室で役に立つ新しい試薬
膜関連試薬 カルシウムチャネル関連試薬
文献概要
■構造および特性
心筋,平滑筋,骨格筋や神経細胞のL型Caチャネルのアンタゴニスト(あるいはアゴニスト)として知られるジヒドロピリジン誘導体の1種で,アジド基を持ち光反応試薬として用いられる(図1)1,2)。nM以下の低濃度ではいろいろな組織のL型Caチャネルに結合し,α1サブユニットを光標識する1-3)。0.1μM程度の高濃度になると多剤耐性細胞のP糖蛋白質やミトコンドリアの構成成分など非Caチャネル成分も標識するようになる2,4)。非Caチャネル成分への結合は低親和性であること,結合部位数がL型チャネル数の100倍以上と桁違いに多いこと,結合するDHP誘導体の立体特異性がまったく異なることなどの点でCaチャネルへの結合と区別することができる(表1)2)。
心筋,平滑筋,骨格筋や神経細胞のL型Caチャネルのアンタゴニスト(あるいはアゴニスト)として知られるジヒドロピリジン誘導体の1種で,アジド基を持ち光反応試薬として用いられる(図1)1,2)。nM以下の低濃度ではいろいろな組織のL型Caチャネルに結合し,α1サブユニットを光標識する1-3)。0.1μM程度の高濃度になると多剤耐性細胞のP糖蛋白質やミトコンドリアの構成成分など非Caチャネル成分も標識するようになる2,4)。非Caチャネル成分への結合は低親和性であること,結合部位数がL型チャネル数の100倍以上と桁違いに多いこと,結合するDHP誘導体の立体特異性がまったく異なることなどの点でCaチャネルへの結合と区別することができる(表1)2)。
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