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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

文献概要

特集 研究室で役に立つ新しい試薬 膜関連試薬 カルシウムチャネル関連試薬

BAY K 8644

著者: 大地陸男1

所属機関: 1順天堂大学医学部第2生理学教室

ページ範囲:P.418 - P.418

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 ■構造
 BAY K 8644(methyl 1,4-dihydro-2,6-dimethyl-3-nitro-4-(2-trigluromethylphenyl)-pyridine-5-carboxylate)はジヒドロピリジン誘導体の一種であり,Caアンタゴニストのニフェジピンなどと近い構造を持つ(図1),Caアゴニストである1)。分子量356.3。Bayer薬品で製造される。他に類似のCaアゴニストとしてCGP 28392,202-791のSエナンチオマーなどがある。BAY K 8644ラセミ体で(-)エナンチオマーはCaアゴニストであるが,(+)エナンチオマーは10〜50倍の濃度でCaアンタゴニストとして作用する2)
 BAY K 8644はCaチャネルにジヒドロピリジン系Caアンタゴニストと拮抗的に結合する。結合によってCaチャネルを通過するCaイオンの流入を増加する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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