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特集 研究室で役に立つ新しい試薬 膜関連試薬 カルシウムチャネル関連試薬
BAY K 8644
著者: 大地陸男1
所属機関: 1順天堂大学医学部第2生理学教室
ページ範囲:P.418 - P.418
文献購入ページに移動 ■構造
BAY K 8644(methyl 1,4-dihydro-2,6-dimethyl-3-nitro-4-(2-trigluromethylphenyl)-pyridine-5-carboxylate)はジヒドロピリジン誘導体の一種であり,Caアンタゴニストのニフェジピンなどと近い構造を持つ(図1),Caアゴニストである1)。分子量356.3。Bayer薬品で製造される。他に類似のCaアゴニストとしてCGP 28392,202-791のSエナンチオマーなどがある。BAY K 8644ラセミ体で(-)エナンチオマーはCaアゴニストであるが,(+)エナンチオマーは10〜50倍の濃度でCaアンタゴニストとして作用する2)。
BAY K 8644はCaチャネルにジヒドロピリジン系Caアンタゴニストと拮抗的に結合する。結合によってCaチャネルを通過するCaイオンの流入を増加する。
BAY K 8644(methyl 1,4-dihydro-2,6-dimethyl-3-nitro-4-(2-trigluromethylphenyl)-pyridine-5-carboxylate)はジヒドロピリジン誘導体の一種であり,Caアンタゴニストのニフェジピンなどと近い構造を持つ(図1),Caアゴニストである1)。分子量356.3。Bayer薬品で製造される。他に類似のCaアゴニストとしてCGP 28392,202-791のSエナンチオマーなどがある。BAY K 8644ラセミ体で(-)エナンチオマーはCaアゴニストであるが,(+)エナンチオマーは10〜50倍の濃度でCaアンタゴニストとして作用する2)。
BAY K 8644はCaチャネルにジヒドロピリジン系Caアンタゴニストと拮抗的に結合する。結合によってCaチャネルを通過するCaイオンの流入を増加する。
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