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特集 研究室で役に立つ新しい試薬 膜関連試薬 アラキドン酸カスケード修飾試薬
S-145(トロンボキサンA2受容体拮抗剤)
著者: 有田斉1
所属機関: 1塩野義製薬研究所
ページ範囲:P.442 - P.443
文献購入ページに移動 ■特性および構造
S-145はトロンボキサンA2(TXA2)受容体を特異的に認識するリガンドとして合成された化合物であるが,その作用は選択的であり,かつ強力である1)。化学構造および化学名は図1に示す。分子式C20H27NO4S,分子量377.54,融点91.5〜92℃の白色結晶で,熱,湿度,光に対してきわめて安定である。水には不溶性であるが,メタノール,エタノール,クロロホルムのような有機溶媒にはよく溶ける。一方そのナトリウム塩も同等の活性を示すが,水によく溶けかつ安定である。
S-145はトロンボキサンA2(TXA2)受容体を特異的に認識するリガンドとして合成された化合物であるが,その作用は選択的であり,かつ強力である1)。化学構造および化学名は図1に示す。分子式C20H27NO4S,分子量377.54,融点91.5〜92℃の白色結晶で,熱,湿度,光に対してきわめて安定である。水には不溶性であるが,メタノール,エタノール,クロロホルムのような有機溶媒にはよく溶ける。一方そのナトリウム塩も同等の活性を示すが,水によく溶けかつ安定である。
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