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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

文献概要

特集 研究室で役に立つ新しい試薬 セカンドメッセンジャー関連試薬 遊離カルシウム測定試薬

細胞内カルシウムイオン測定のためのCa2+指示薬(総論)

著者: 小川靖男1

所属機関: 1順天堂大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.452 - P.455

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 カルシウムイオンCa2+(遊離カルシウムイオンを表す時のみ"Ca2+"を用い,それ以外の場合は単に"Ca"と表記する。他のイオンたとえばマグネシウムについても同様とする)が細胞内情報伝達物質であることは骨格筋,心筋,平滑筋で確立され,さらにCa2+-ATPase活性,ホスホリラーゼキナーゼ活性をはじめとするいろいろな酵素活性や諸分泌現象(神経伝達物質,非ステロイド性ホルモンの分泌,肥満細胞の脱顆粒など),さらには増殖,成長に関連した過程などにおいても明らかとなってきている1)。これらの反応は一般的には以下のように略記できる。
 nCa2++RFCan-R……→反応――(1)
 ただしR:Ca2+受容蛋白(単にCa2+を結合しうるだけのCa結合蛋白と,Ca2+を結合した結果一定の反応を惹起しうるCa2+受容蛋白とを区別して考えることが必要である)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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