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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

特集 研究室で役に立つ新しい試薬

セカンドメッセンジャー関連試薬 遊離カルシウム測定試薬

fura-2

著者: 小西真人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第二生理学教室

ページ範囲:P.456 - P.456

文献概要

 fura-2はEGTAに類似したCa結合部位をもつ高親和性螢光Ca指示薬である1)(図1)。Caと結合すると吸光スペクトラム,螢光励起スペクトラムのピークは長波長側(>360nm)から短波長側(<340nm)にシフトする。発光スペクトラムのピークは500〜510nmである。Ca結合のstoichiometryは1:1で,解離定数(KD)は135nM(20℃,100mM KCI,pH 7.1〜7.2)である1)。KDはイオン強度,温度,pHによって影響をうける。Mgに対するKDは9.8mM(20℃,イオン強度0.1〜0.15M,pH 7.2)1)で,Caに対する選択性は高い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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