icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

特集 研究室で役に立つ新しい試薬

セカンドメッセンジャー関連試薬 遊離カルシウム測定試薬

Indo-1

著者: 杉山卓郎1 矢崎義雄1

所属機関: 1東京大学医学部第三内科

ページ範囲:P.458 - P.459

文献概要

 Indo-1は1985年にFura-2と同時に発表された細胞内カルシウムイオン濃度指示薬であり,図1に示す構造と次の特徴を有する。
 1)Quin 2やFura-2と同様に,エステル型(Indo-1AM)で細胞に取り込まれた後,非エステル型に変換され細胞内に留まる。
 2)Quin 2に比べKd値が高く(表1),比較的高濃度のカルシウムイオン濃度まで測定でき,またキレート作用が弱く細胞障害性が低いと考えられる。
 3)Quin 2に比べ螢光強度が約30倍強く(表1),低濃度の細胞内Indo-1でも測定できる。
 4)螢光波長がカルシウムイオン濃度により変化するので,単一波長の励起光でカルシウムイオン濃度の値が求められる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら