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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

文献概要

特集 研究室で役に立つ新しい試薬 セカンドメッセンジャー関連試薬 PI関連試薬

イノシトール1,4,5-三リン酸受容体—IP3定量への応用

著者: 深見希代子1

所属機関: 1東京都老人総合研究所薬理学研究室

ページ範囲:P.477 - P.478

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 ■有用性
 セカンドメッセンジャーであるIP3は,神経伝達物質やホルモン,細胞増殖因子で刺激した時,PIP2の分解によって生じ,小胞体からのCa2+遊離を引き起こす。細胞内Ca2+濃度の上昇は,さらにカルモジュリン/Ca2+キナーゼを活性化し,機能蛋白をリン酸化することにより,おのおのの作用を発現する。このことからIP3の産生は,イノシトールリン脂質を介するシグナル発生の示標として注目される。
 IP3の受容体は当初,肝臓や副腎のミクロゾーム画分に存在していることが確認された1)が,その後,小脳にはこれらの組織に比べて数百倍も多く存在することが判明した2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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