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特集 研究室で役に立つ新しい試薬 セカンドメッセンジャー関連試薬 PI関連試薬
PI関連合成物質
著者: 尾崎庄一郎1
所属機関: 1愛媛大学工学部資源化学科
ページ範囲:P.482 - P.483
文献購入ページに移動 ホスファチジルイノシトールニリン酸(PIP2)を加水分解するとミオイノシトール(1,4,5)三リン酸(lns(1,4,5)P3,1)が生成する。Ins(1,4,5)P3の代謝物としてIns(1,3,4)P3(4),Ins(1,3,4,5)P4(5),Ins(1,2-サイクリック4,5)P3(6),Ins(1,3,4,6)P4,Ins(1,4)P2などが知られている。これらの化合物は全部われわれおよび他の研究者により合成されている。
これらの化合物はいずれも水溶性である。フリーの化合物は非結晶性のねばい油状であるがカリウム塩,ナトリウム塩,アンモニウム塩はいずれも結晶性となる。結晶は常温で安定であり,アルカリ性水溶液も比較的安定であるが,酸性水溶液ではリン酸基の転移がおこりやすく不安定である。ただしIns(1,2-サイクリック,4,5)P3は水溶液中アルカリ性でも不安定である。
これらの化合物はいずれも水溶性である。フリーの化合物は非結晶性のねばい油状であるがカリウム塩,ナトリウム塩,アンモニウム塩はいずれも結晶性となる。結晶は常温で安定であり,アルカリ性水溶液も比較的安定であるが,酸性水溶液ではリン酸基の転移がおこりやすく不安定である。ただしIns(1,2-サイクリック,4,5)P3は水溶液中アルカリ性でも不安定である。
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