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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻4号

1989年08月発行

特集 研究室で役に立つ新しい試薬

糖関連化学物質(試薬) 糖鎖分解酵素(グリコシダーゼ)

α-L-フコシダーゼ,N-アセチルヘキソサミニダーゼ

著者: 山下克子1

所属機関: 1神戸大学医学部第一生化学教室

ページ範囲:P.504 - P.507

文献概要

 天然に見出されるフコースの大部分はL型でα結合しており,血液型ABH,ルイス式血液型,種々の分化抗原の抗原決定基,およびアスパラギン結合糖鎖の構成糖として自然界に広く分布している。これらのフコシル残基を加水分解するα-L-フコシダーゼはそれぞれの基質特異性を利用してフコースの結合した抗原決定基を簡便に同定したり,糖鎖構造研究に有効に用いられている1)。現在までに多くの起源を異にするフコシダーゼが報告されてきているが,ここでは試薬として用いられているフコシダーゼについて要約する(表1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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