文献詳細
特集 核内蛋白質
文献概要
アクチンは374または375のアミノ酸からなる酸性タンパク質であり,高等脊椎動物では骨格筋,心筋,平滑筋,非筋細胞にそれぞれ特異的に発現するアイソタイプが知られている1)。これらのアクチンは筋細胞では収縮を支配する線維として特殊な構造に組織化されており,一方,非筋細胞ではいわゆる細胞骨格として細胞の運動や細胞の立体構造維持をはじめとする様々な機能に関与している。本小論では,細胞をDMSOあるいは,熱ショック処理すると誘導されるアクチンの核内移行を取り扱う。
掲載誌情報