icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻5号

1989年10月発行

文献概要

特集 核内蛋白質

アクチンの核内移行

著者: 矢原一郎1 飯田和子1

所属機関: 1(財)東京都臨床医学総合研究所細胞生物学研究部門

ページ範囲:P.539 - P.542

文献購入ページに移動
 アクチンは374または375のアミノ酸からなる酸性タンパク質であり,高等脊椎動物では骨格筋,心筋,平滑筋,非筋細胞にそれぞれ特異的に発現するアイソタイプが知られている1)。これらのアクチンは筋細胞では収縮を支配する線維として特殊な構造に組織化されており,一方,非筋細胞ではいわゆる細胞骨格として細胞の運動や細胞の立体構造維持をはじめとする様々な機能に関与している。本小論では,細胞をDMSOあるいは,熱ショック処理すると誘導されるアクチンの核内移行を取り扱う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?