icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻5号

1989年10月発行

文献概要

特集 核内蛋白質

細胞核特異抗原S1蛋白質

著者: 井上晃1 東庸太郎1 高橋研一2 内本都士子1 山本直樹1 蓮間忠芳1 森澤成司1

所属機関: 1大阪市立大学医学部生化学教室 2大阪市立大学医学部第1解剖学教室

ページ範囲:P.560 - P.564

文献購入ページに移動
 細胞核の特定の構造体を構成する蛋白質のあるものは,類似の生化学的性質をもつゆえにグループとして単離される場合がある。たとえばヌクレオソームを構成するヒストン5分子種は塩基性蛋白質であって,単離細胞核から希鉱酸で共抽出される。転写活性クロマチンの構成素材であるHMG(high mobility group)蛋白質群は荷電アミノ酸含量が高く,0.35M NaClでクロマチンから溶出し,2%トリクロロ酢酸で選択的に上清に回収される。
 S1蛋白質もこのような例に入る蛋白質グループである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?