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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻5号

1989年10月発行

文献概要

解説

脳・免疫系連関

著者: 堀哲郎1 森俊憲2 水野圭一郎3

所属機関: 1九州大学医学部第一生理学教室 2九州大学医学部第一生理学教室・小児科学教室 3九州大学医学部第一生理学教室・麻酔学教室

ページ範囲:P.592 - P.601

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 神経系と免疫系は,いずれも生体内外の環境因子を認識し,それに応じて生体反応を起こす。いずれも情報伝達物質の存在,記憶の形成,環境因子変動の検知などいくつかの対比できるメカニズムを有する。従来から,免疫系はそれ自体閉じた系として考えられがちであった。ところが,最近,脳と免疫系の間には共通の情報伝達物質およびその受容体が存在することが明らかになってきた。つまり,脳から免疫系にシグナルが送られ,免疫系から脳にシグナルが送られているという「相互対話」があり,脳および免疫系の両者が緊密に連携したシステムとして捉えられるようになりつつある。本稿ではこのような脳・免疫系連関に関する知識の現状を解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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