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南極での国際協力—スコット基地からの報告
著者: 森田之大1
所属機関: 1浜松医科大学第一生理学教室
ページ範囲:P.602 - P.606
文献購入ページに移動 1986年秋,西独ギーセン大学でProf. A. Okscheが主催した神経内分泌系の進化と環境についての国際シンポジウムがあった。ここで松果体の光受容機構について発表したあと,ニュージーランドのDr. Meyer-Rochowと名乗る人から3ヵ月間一緒に南極へ行きましょうという誘いを受けた。初対面ではあったし,二人とも少々アルコールが入っていたので半分冗談と思い,3ヵ月は長過ぎますねとその時はお断りし,そのまま忘れていた。
2年経って昨年の春,突然手紙を貰った。1ヵ月でよいから一緒に行こう。準備はできている。研究費がとれたからスコット基地での経費は心配ない,屋外は寒いが,基地のなかは暖かいし,清潔で,快適である,という内容。ちょうど,生物リズムの研究も手がけているし,半年昼間で,半年夜という酷寒の地に棲む生物の脳や感覚器はどうなっているのだろうという興味が湧く。幸い文部省の国際学術研究に採用されたので,ニュージーランドまでは問題ない。それに飛行機で行けるなら簡単ではないかということで参加をお受けした。
2年経って昨年の春,突然手紙を貰った。1ヵ月でよいから一緒に行こう。準備はできている。研究費がとれたからスコット基地での経費は心配ない,屋外は寒いが,基地のなかは暖かいし,清潔で,快適である,という内容。ちょうど,生物リズムの研究も手がけているし,半年昼間で,半年夜という酷寒の地に棲む生物の脳や感覚器はどうなっているのだろうという興味が湧く。幸い文部省の国際学術研究に採用されたので,ニュージーランドまでは問題ない。それに飛行機で行けるなら簡単ではないかということで参加をお受けした。
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