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文献詳細

雑誌文献

生体の科学40巻6号

1989年12月発行

文献概要

特集 ギャップ結合

ギャップ結合のバイオロジー

著者: 菅野義信1

所属機関: 1広島大学歯学部口腔生理学教室

ページ範囲:P.650 - P.657

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 神経系の電気シナプス,心筋の境界板,平滑筋のネクサス,上皮細胞や分泌細胞の細胞間連絡,いずれもギャップ結合と呼ぶ共通の細胞接合部の分化した特殊構造である。しかし従来,それぞれの研究者の研究基盤が異なるところから,共通の認識をもつまで少し時間が必要であった。近時ほぼ,この特集にみられるようにギャップ結合として包括できることはまことに喜ばしい。
 しかし,現在世界的なギャップ結合への研究の取り組みとしては,免疫の諸問題を含む分子構造と遺伝子の問題,電子顕微鏡による微細構造と細胞間チャネル蛋白粒子の生化学,チャネル蛋白粒子の開閉の制御,各種の異なる組織系に存在するギャップ結合の役割と意義に方向づけられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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