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特集 発がんのメカニズム/最近の知見
がん遺伝子の進化―発がん遺伝子と相同配列をもつ遺伝子
著者: 林田秀宜1 五條堀孝1
所属機関: 1国立遺伝学研究所進化遺伝研究部門
ページ範囲:P.51 - P.55
文献購入ページに移動がん遺伝子はトリや哺乳類のレトロウイルス,および宿主細胞そのものから多数の種類が分離され,それらがコードしていると考えられる蛋白質のアミノ酸配列の相同性や活性に基づいてsrc族やras族などのいくつかのグループに分類されている。しかも,次々と新しいがん遺伝子およびその関連遺伝子が今もなお決定されている。本稿では,「相同性探索」などのコンピュータ解析による成果が著しい,masがん遺伝子とそれと相同性のあるロドプシン超遺伝子族の機能と進化について述べる。
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