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文献詳細

雑誌文献

生体の科学41巻2号

1990年04月発行

文献概要

特集 細胞接着

細胞接着と形態形成

著者: 野村一也1

所属機関: 1九州大学理学部生物学教室

ページ範囲:P.84 - P.87

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 入念に準備された卵母細胞が成熟完成し,これまた入念に作られた精原細胞からできた精子が侵入して受精卵が完成する。1個の受精卵が分裂を繰り返して成体に至る過程で,どのような細胞が生まれ,どのように相万作用し,そしてその過程はどのように外界とかかわっていくのかを探るのが発生生物学である。発生の過程での細胞分化や組織構築,器官形成においては,活発な細胞接着分子の寄与があることが分かってきた。本稿では細胞と細胞とを接着させる分子(とくにCa2+依存性細胞接着分子)についてその形態形成とのかかわりに的を絞って概説したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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