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特集 細胞接着
細胞接着と形態形成
著者: 野村一也1
所属機関: 1九州大学理学部生物学教室
ページ範囲:P.84 - P.87
文献購入ページに移動 入念に準備された卵母細胞が成熟完成し,これまた入念に作られた精原細胞からできた精子が侵入して受精卵が完成する。1個の受精卵が分裂を繰り返して成体に至る過程で,どのような細胞が生まれ,どのように相万作用し,そしてその過程はどのように外界とかかわっていくのかを探るのが発生生物学である。発生の過程での細胞分化や組織構築,器官形成においては,活発な細胞接着分子の寄与があることが分かってきた。本稿では細胞と細胞とを接着させる分子(とくにCa2+依存性細胞接着分子)についてその形態形成とのかかわりに的を絞って概説したいと思う。
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