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文献詳細

雑誌文献

生体の科学41巻2号

1990年04月発行

文献概要

特集 細胞接着

ミエリン形成細胞接着分子としてのMyelin-associated glycoprotein(MAG)

著者: 佐藤修三1 宮武正1

所属機関: 1新潟大学脳研究所神経内科

ページ範囲:P.88 - P.90

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 Myelin-associated glycoprotein(MAG)は,分子量約100kDaのミエリン糖蛋白の一種で,その含有量は全ミエリン蛋白の1%以下と微量であるが,神経軸索周囲に多く分布していることなどより細胞間認識,つまりミエリンと神経軸索との関係維持に重要な物質であろうと考えられていた。最近cDNAクローニングにより明らかにされたその分子構造は,細胞間認識分子としての特徴を備えていることが示された。ここでは,ミエリン形成細胞と神経細胞との相互認識におけるMAG分子の役割について,脱髄疾患との関係,免疫学的特徴,その分子構造と発現,生物学的機能などを通じて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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