文献詳細
文献概要
特集 細胞接着
マクロファージ接着能
著者: 富田光子1
所属機関: 1埼玉医科大学生化学教室
ページ範囲:P.115 - P.118
文献購入ページに移動 I.マクロファージとは
無脊椎動物から高等動物に至るまで広く存在し,生体内で不要となった物質のみならず外界からの異物をエンドサイトーシスにより取り込んで処理を行い,また免疫の初期に重要な役割を演じる細胞群であるマクロファージ(macrophages,Mφ)は貪食細胞のうちでもミクロファージ(microphages,多形核白血球)に対してつけられた名称である。最近は各種組織,臓器で分化してしまった単球(腹腔Mφ,肺Mφ,肝臓Mφであるクッパー細胞,脳Mφであるミクログリア細胞など)をMφと称し,これらに末梢血中に見られるような単球と,その前駆体であるモノブラストイド細胞もしくはプロモノサイトなども加えた骨髄由来のMφ系細胞種をモノヌクレアファゴサイト(mononuclear phagocytes,単核貪食細胞)と呼んでいる1,2)。
無脊椎動物から高等動物に至るまで広く存在し,生体内で不要となった物質のみならず外界からの異物をエンドサイトーシスにより取り込んで処理を行い,また免疫の初期に重要な役割を演じる細胞群であるマクロファージ(macrophages,Mφ)は貪食細胞のうちでもミクロファージ(microphages,多形核白血球)に対してつけられた名称である。最近は各種組織,臓器で分化してしまった単球(腹腔Mφ,肺Mφ,肝臓Mφであるクッパー細胞,脳Mφであるミクログリア細胞など)をMφと称し,これらに末梢血中に見られるような単球と,その前駆体であるモノブラストイド細胞もしくはプロモノサイトなども加えた骨髄由来のMφ系細胞種をモノヌクレアファゴサイト(mononuclear phagocytes,単核貪食細胞)と呼んでいる1,2)。
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