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文献詳細

雑誌文献

生体の科学41巻2号

1990年04月発行

文献概要

特集 細胞接着

細胞接着分子に対するCキナーゼの作用

著者: 伊藤康一1 丸山悠司1

所属機関: 1群馬大学医学部神経精神薬理学(ツムラ)講座

ページ範囲:P.119 - P.121

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 近年,細胞接着分子の存在が,神経系をはじめ種々細胞,組織の形態形成,発達,分化の過程で注目されている。しかしこの細胞接着分子とCキナーゼの相互作用に関する情報はきわめて少なく,その直接的証明はほとんどなされていない。現在,両者の関係を知る力法の一つは,Cキナーゼの活性化剤であるホルボールエステル(PMAなど)や,阻害剤のH7を培養細胞系に添加し,それらによる形態変化や接着性について検討することである。よって本稿ではこれら接着分子を,Ⅰ.免疫グロブリンスーパーファミリー(N-CAM,L1など),Ⅱ.インテグリンスーパーファミリー,Ⅲ.カドヘリンファミリーの3グループに大別し,神経系細胞を中心にそれぞれCキナーゼ関与の可能性について記述した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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