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実験講座
コンフォーカル・レンズ:共焦点レーザー走査型顕微鏡
著者: 久場健司1
所属機関: 1佐賀医科大学生理学講座
ページ範囲:P.134 - P.143
文献購入ページに移動 生きた細胞の微細構造をとらえ,それが種々の生理機能を発揮しているときの経時変化を見ることは,その生理機能の機序を理解する上において,非常に重要なことである。このためには,光学顕微鏡に位相差装置や微分干渉装置を応用して,細胞の微細構造の輪郭をとらえるのが一般的方法である。最近では,TVカメラにより記録したビデオ信号の画像を電子回路によりコントラスト増強したり1),深さの異なる面での画像データにフーリエ光学理論を応用して,電子計算機により焦点外の画像成分を除去し,目的とする真の焦点面の画像を抽出する方法が行われている2)。
一方,細胞内のCa2+やH+などの遊離のイオン濃度の空間的変化を,それが生理機能を発揮しているときに,動的に記録する必要が高まり,Ca2+やH+感受性プローブの螢光をTVカメラで記録し,画像処理により分析する方法が,ここ数年急速に普及しつつある3,4)。
一方,細胞内のCa2+やH+などの遊離のイオン濃度の空間的変化を,それが生理機能を発揮しているときに,動的に記録する必要が高まり,Ca2+やH+感受性プローブの螢光をTVカメラで記録し,画像処理により分析する方法が,ここ数年急速に普及しつつある3,4)。
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