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文献詳細

雑誌文献

生体の科学41巻3号

1990年06月発行

文献概要

特集 シナプスの形成と動態

神経筋細胞培養におけるシナプスの形成

著者: 黒見坦1 嶋田裕2

所属機関: 1千葉大学医学部附属高次機能制御研究センター発達生理分野 2千葉大学医学部解剖学第1講座

ページ範囲:P.179 - P.185

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 培養における神経筋接合の形成に関する研究は,1960年代後半の器官および組織培養における先駆的研究1-3)にはじまる。さらに,神経および筋の細胞培養法の確立があり4,5),また両細胞の混合培養が行われた6)。このような混合培養で,神経筋シナプスの形成を示唆する形態学的所見の発表7,8)は生理学者の関心を集めるところとなり,このような接合が機能的であることが相次いで証明されるようになった9-12)
 次の段階としては当然シナプス形成機構の解明となるが,この頃より筋細胞膜におけるアセチルコリンレセプター(AChR)に特異的に結合するリガント(α-バンガロトキシン,α-BGT)の利用13),モノクローナル抗体作製法の開発,その他の技術の進歩(パッチクランプ法,急速凍結ディープエッジ法,螢光退色法など)があり,この方面の研究はより分析的にまた飛躍的に進められるようになった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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