文献詳細
文献概要
特集 New proteins 細胞骨格・筋関連タンパク質 中間径フィラメントおよび関連タンパク質
vimentin, desmin, glial fibrillary acidic protein, neurofilament protein, keratin, synemin, paranemin, filaggrin, plectin
著者: 安藤祥司1 稲垣昌樹1
所属機関: 1愛知県がんセンター研究所・共通実験室・放射線部
ページ範囲:P.326 - P.332
文献購入ページに移動中間径フィラメントは細胞骨格成分の中でもっとも安定な構造体の一つであり,不溶性が高い。微小管,アクチンフィラメントが,それぞれの可溶型構成タンパク質(チュブリン,アクチン)との間での重合・脱重合の平衡状態でフィラメント構築を維持しているのに対して,一度形成された中間径フィラメントからのフィラメントタンパク質への解離は,何らかの制御因子なしでは考えられない程,中間径フィラメントは安定である。この中間径フィラメントの極端な安定性と不溶性は“細胞骨格”という名前の創設に深く結びついている。
掲載誌情報