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文献詳細

雑誌文献

生体の科学41巻4号

1990年08月発行

文献概要

特集 New proteins その他

crystallins

著者: 近藤寿人1

所属機関: 1名古屋大学理学部分子生物学教室

ページ範囲:P.431 - P.431

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 crystallins(クリスタリン)
■特異性
 クリスタリンは,水晶体に特異的であり,また水晶体中で大量に合成される可溶性タンパク質の総称である。脊椎動物のクリスタリンはタンパク質の生化学的な性質や抗原性などの点から,α,β,γ,δの4つのクラスに大まかに分けられている。αおよびβは普遍的であり,δは鳥類と爬虫類,γはそれ以外の類に限られていると考えられている。
 水晶体のタンパク質の90%以上はクリスタリンで占められている。水晶体の均一な屈折率と透明度はクリスタリンの性質によるものであると考えられている。クリスタリン分子の寿命は長く,胎児期につくられはじめたクリスタリンは,その個体で一生持ちつづけられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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