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特集 LTPとLTD:その分子機構
PIレスポンスの役割
著者: 伊藤悦朗1 吉岡亨2
所属機関: 1早稲田大学人間総合研究センター 2早稲田大学人間科学部人間基礎科学科
ページ範囲:P.458 - P.463
文献購入ページに移動これまでのLTPおよびLTDの実験の多くは,それぞれ海馬および小脳において遂行されてきた。そして,その海馬や小脳のニューロンには,PIレスポンスの構成要素である脂質・酵素・受容体が存在していることが報告されている。さらには,PIレスポンスを駆動する興奮性アミノ酸(グルタミン酸)の受容体が,海馬ニューロンや小脳プルキンエ細胞に多く存在することもすでに明らかになっており,これらとLTP・LTDとの関係についても活発な研究が始まっている。
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