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文献詳細

雑誌文献

生体の科学41巻6号

1990年12月発行

文献概要

特集 注目の実験モデル動物

スンクス(ジャコウネズミ)

著者: 松木則夫1

所属機関: 1東京大学薬学部薬品作用学教室

ページ範囲:P.539 - P.544

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 スンクス(Suncus murinus)は食虫目トガリネズミ科ジネズミ亜科ジャコウネズミ属に属する小型哺乳動物であり,日本で名古屋大学,実験動物中央研究所(実中研),理化学研究所などが中心に実験動物化がすすめられてきている。ジャコウネズミという和名をもつが実験動物としては「スンクス」という名称が用いられている。食虫目は哺乳類の祖先と考えられており,スンクスを用いることにより,従来の齧歯目を用いた実験ではできなかった分野の生命現象の解明が進むことが期待される。スンクスに関する論文をMEDLINEで調べると,200あまりの論文が検索される。MEDLINEに収録されていない雑誌や学会報告を含めると相当数の研究報告がなされていると思われ,それらをここに網羅することは不可能である。引用文献に載せた単行本1)や総説2-4)を参照されたい。ここではわれわれの研究室で行っている「薬理学的実験におけるスンクスの有用性」を中心にスンクスがなぜ注目される動物であるかを解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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