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文献詳細

雑誌文献

生体の科学41巻6号

1990年12月発行

文献概要

特集 注目の実験モデル動物

ミニブタ

著者: 木村準1 伊井泰行2

所属機関: 1(財)会津成人病医学研究所 2日本チャールス・リバー株式会杜

ページ範囲:P.566 - P.568

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 ミニブタは,近年における医学,薬学,生物学の急速な進歩と循環器系,代謝系を中心とする成人病研究の活発化に伴い,これら研究目的に適したモデル動物の必要により開発された比較的新しい実験動物である。ブタは有史以来の家畜であり,さらに解剖学的あるいは生理学的にヒトと類似した点が多くみられることから,その有用性が示唆されてきた。しかし,体形が大型で実験室内での取り扱い,長期飼育が困難なことよりその使用は少数に留まっていた。近年,実験用の小型ブタ(ミニブタ)が作出され,欧米を中心に活発に医学,薬学,生物学の分野で使用されている1)
 本稿では,ミニブタの特性,各系統の由来および特徴,さらに循環器,皮膚,消化器,臓器移植などの研究分野でのミニブタの有用性について紹介する目的で概説したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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