文献詳細
文献概要
特集 脳と免疫
神経栄養因子としてのサイトカイン
著者: 田平武1
所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第六部
ページ範囲:P.44 - P.47
文献購入ページに移動 サイトカインは主にリンホカインとしてリンパ球あるいはマクロファージが産生し,主としてリンパ球に作用する免疫系のchemical mediatorとして研究されてきた。しかし,その産生細胞も標的細胞も免疫系に限らず広くわたっていることが明らかになるにつれて,サイトカインと呼ばれるようになってきた。実際サイトカインの多くが神経系でも作られ,また,神経系に対する様々な作用を有していることが明らかになってきた。ここではサイトカインの神経系に対する作用,とくにその神経栄養因子としての作用について解説する。
掲載誌情報