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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻2号

1991年04月発行

文献概要

特集 脳の移植と再生

胎仔延髄組織の小脳内移植

著者: 七海敏之1 菊地康文1 鈴木豪1 金谷春之1

所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科学講座

ページ範囲:P.126 - P.130

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 中枢神経(とくに哺乳類)は古くから再生能力に乏しい組織と考えられていたが,人為的操作(脳組織の移植など)を加えることにより神経細胞の生存,突起の伸展が促進され新しい神経回路を再構築することが知られるようになった。しかし,基本的な問題である移植神経細胞の生存,突起伸展,宿主とのinteractionなどはまだ未解決な部分が多く残されている。
 われわれは小脳への求心線維を含む組織として脳幹部,とくにラット胎仔延髄を移植片とし宿主として成体ラット小脳を用いた。移植片は胎齢14日から20日まで変化させ生着率,成熟度,宿主内に侵入する神経突起などを光顕,電顕的に観察し,脳移植における基本的な問題点について検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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