文献詳細
文献概要
特集 ペルオキシソーム/最近の進歩
ペルオキシソーム研究の歴史
著者: 東悳彦1
所属機関: 1腫瘤研究所
ページ範囲:P.166 - P.168
文献購入ページに移動一方このオルガネラへの生化学的アプローチは,形態学者達の研究とはまったく別個に,ベルギー・ルバーン大学のde Duve一派によって行われた。彼らは密度勾配遠心法で細胞を細分画し,多くの酵素の活性分布曲線を描いて,そのいくつかのピークが一致する画分に特定のオルガネラが存在するという作業仮説のもとに検索をつづけ,1953年にまず酸性加水分解酵素群を含有する袋状の小体としてリソソームという顆粒像を確立した3)。
掲載誌情報