文献詳細
特集 ペルオキシソーム/最近の進歩
ペルオキシソームのアラニン:グリオキシル酸アミノトランスフェラーゼ
著者: 野口知雄1 藤原智子1 林寿恵子1 櫻庭春彦1
所属機関: 1九州歯科大学生化学教室
ページ範囲:P.189 - P.193
文献概要
ところが,1976年Lazarowとde Duve2,3)によって脂肪酸のβ-酸化系がラット肝臓において,ミトコンドリアの他にペルオキシソームにも存在し,その活性が抗脂血剤の投与によって著しく上昇することが明らかにされ,ペルオキシソームの機能が脚光をあびだ。そのため,動物のペルオキシソームに関しては,主に脂質代謝との関連で研究が進められてきた4-9)。しかし,動物のペルオキシソームは脂質代謝の他にも重要な役割を演じている。著者らはLazarowらと時を同じくして,動物のペルオキシソームがアミノ酸10),グリオキシル酸9),核酸塩基の代謝11-14)にも重要な役割を演じていることを明らかにしてきた。
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